お人形展 『待つ』
会期:2017年3月25日(土)~3月29日(水)
時間:11時~17時まで (最終日は16時まで)
於 :美晴花ギャラリア・ドス (アクセス)
入館料:500円
早春の京にて待つ
「普段忘れている何か、忘れられない何か」
を思い出させてくれるようなお人形展
お越しくださる皆様に「忘れられないもの」を見つけだしていただければ…
どうぞ 逢いに来とうおくれやす、お待ちしております。
出展作家(順不同・敬称略)
秋山まほこ 和泉ゆか 大山冨美子 かおるこ
キャンカヤコ 雲母りほ くるはらきみ 黒川早恵美
西條冴子 佐伯祐子 清水真理 Dollhouse Noah
ハトリ 遠方彼方 日野まき 美夜花りり 森馨
美晴花ギャラリア・ドスで開催致しました
逢いとおしたお人形展 『待つ』
展の様子をぜひご覧下さいませ。
京都西陣の春を楽しんでいるお人形たちが
まだ何人かいはります。
ぜひ逢いにきとうおくれやす お待ちしております。
「普段忘れている何か、忘れられない何か」
を思い出させてくれるようなお人形展
「忘れられないもの」を見つけだしてもらえたならば、うれしおす。
お逢い出来ていないみなさま
京の都で一心にお待ちしております。
京都の夏は特別暑いことで知られますが、突然の雨が京都では夏の訪れを感じます。
降りそそぐ雨は、少し間が経つと消え、忘れるように走りさってしまいます。
雨音を聞きながら、雨がすぐに通りすぎてしまうのを軒下で待つ。
軒端から滴り落ちるしずくの音、雨のにおい。
心では雨がやむのを望みながらも、普段忘れている特別なひと時を感じる。
「待つ。」
普段私たちが何か待ってまで望むものとは何でしょう。
小説家太宰治の作品「待つ」は、次の一文で始まります。
「省線のその小さい駅に、私は毎日、人をお迎えにまいります。誰とも、わからぬ人を迎えに。」
私たちは待っていると思いながら、実は当てもなく待っているのかもしれません。
ただ、
「こまかく震えながら一心に一心に待っているのだ。私を忘れないで下さいませ。」
お人形展で出逢うお人形たち。
あてはないかもしれない。
でも何かを待っている。
雨がやんだ後の空気はどこかさみしい。
私たちは歩き出してしまうけれど、待っている間に感じた気持ちは覚えている。
一度しかないその時間(とき)、その場所と一緒に。
「普段忘れている何か、忘れられない何か」を思い出させてくれるようなお人形展。
私たち、お人形が「待つ」ものは何でしょうか。
来てくださる皆様には、お人形と「忘れられないもの」を見つけ出していただければと思っております。
どうぞ 逢いに来とうおくれやす お待ちしております
出展作品