風に聴く 弐

私たちは自然の中で生きていて、

風は私たちのあいだを自在に吹き抜けていく。

都会の片隅、緑深い森の中、潮風吹く海辺のまち、

そして、日がな一日自分の心の中にいるお人形を

コツコツと創り上げていく人形作家のところにも。

 

アトリエでひたすらお人形創りに励む人形作家が

ふと、窓を開けた瞬間に感じる風。

そんな風から生まれる想いや記憶は、

創り上げられていくお人形たちの中にも

宿っていくことでしょう。

 

西條冴子作品は、これから耳の仕上げに入る予定です

展の間際まで全力で創りこまれていくお人形たちに

どうぞ、逢いに来とうおくれやす。