処暑

 

 処暑の風物詩「地蔵盆」を終えて、

縁側にてお人形たちと束の間の休息。

 

「仰(あお)のけに落ちて鳴きけり秋の蝉」

小林一茶

  

どこから聴こえてくるのか

なごりを偲んで鳴く蝉に じっと耳澄ませば、

一抹の寂しさが残ります。

 

さて、気がつけば長月近く。

“お人形のお見世出し”のお支度、

そろそろ はじめましょか。

  

この秋もまた

よろしゅう おたのもうします